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『今、法華経・お題目とは』

記事:寶田布教師

よく、お檀家の方より「仏教が一冊でわかる本がないですか」と聞かれますが、残念ながら仏教は、八万四千の法蔵といわれますように、多くの経典があります。それが長所でもあり短所でもあります。

ユダヤ教は旧約聖書、キリスト教は新約聖書、イスラム教はコーランにまとめられていますが、仏教いわゆるお釈迦様の教えは2,500年前に現在のインドとその周辺において30才でお悟りを開かれ80才でご入滅されるまでの50年の間、対機説法(たいきせっぽう)といって教えを聞く相手の能力、環境に合わせてお話しをされました。ご入滅後、しばらくは人々の口伝えにより教えは弘められていました。後に結集(けつじゅう)といって多くの人が集まり教えがまとめられましたが、未だ文字文化(もじぶんか)が進んでいなかったのでようやく500年後に経典にまとめられました。

経典の最初は「如是我聞」とありますように、私はこのように聞きましたと書かれています。それが中国に伝えられ多くの教典が、説かれた時期、教えの内容によって華厳(けごん)・阿含(あごん)・方等(ほうとう)・般若(はんにゃ)・法華涅槃(ほっけねはん)に大別されました。その後日本にも伝えられ、多くの高僧によりいろいろな宗派が出来ました。 鎌倉時代になり、日蓮聖人は多くの宗派があるのに疑問をもたれ、全ての経典を学ばれ、お釈迦様の本意は法華経にありとの信念を持たれました。

法華経は28品(ぽん)に分かれています。簡単に説明すると2番目の方便品には「あなた方は自分では気が付いていないけれども、ずっと菩薩としての修行を続けているのだ」と一大事の因縁(いちだいじのいんねん)を説き、3番目の譬喩(ひゆ)品には「三車火宅(さんしゃかたく)」というたとえ話にて、なぜ仏様は出現したのかをあらわし。 12番目の提婆(だいば)品には悪人・女人成仏(にょにんじょうぶつ)が説かれ、16番目の寿量(じゅりょう)品は久遠釈尊(くおんしゃくそん)の導きに目覚めよと説かれます。 そして21番目神力(じんりき)品にて末法(まっぽう)の時代に救いを伝えるのは、上行菩薩(じょうぎょうぼさつ)等が唱える「南無妙法蓮華経」の七字だと説かれます。25番目には、観音様がいろいろな所に姿を現して人々を救うさまが説かれます。

これら法華経の内容は難信難解(なんしんなんげ)と説かれていますが、それは仏陀の尊い悟りを説いているからです。

現在、仏陀と同じ修行をしようとすれば非常に困難となり到底我々ではその境地に達することが出来ません。だからこそ仏陀の久遠の導きが明らかにされた、誰でも救いをもたらされる法華経に導かれるには、ひたすら素直にその法華経の命を込められたお題目を唱える事が必要不可欠です。

合掌

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