総本山本隆寺本堂大改修落慶法要を終えて

 令和6年3月30・31日、本隆寺貫主猊下御導師のもと総本山本隆寺大改修落慶法要が営まれました。各門末寺院の檀信徒の皆さまや工事関係者の皆さまをはじめ、大勢のご参詣を賜りました。衷心より御礼申し上げます。
 この大改修工事は、令和3年日蓮大聖人御降誕八〇〇年、令和9年常不軽院日真大和尚五〇〇遠忌の記念事業として、平成23年に本堂屋根葺替え工事の計画からはじまりました。期せずして、平成26年総本山本隆寺並びに祖師堂が国の重要文化財の指定を受けて、拡充した工事計画となりました。こうして、荘厳な本堂にて私たちは報恩感謝のお題目をお唱えすることができるようになりました。
 本隆寺は、長享2年(1488)に日真大和尚(1444-1528)が四条大宮に一寺を建立されたことからはじまります。動乱の中、天文5年(1536)に本堂が焼き討ちに遭い、教団は堺に避難することになります。6年後に帰洛して堀川一条に本隆寺を建てるも、天正11年(1583)に豊臣秀吉による洛中洛外の整備などのために移転を余儀なくされ、杉若若狭守の邸宅跡(現在の場所)に本隆寺を再建されます。しかし、承応2年(1653)京都御所が火災に見舞われ、本隆寺にも火の手が廻り、本堂などが焼失します。そこで本隆寺第十世日遵聖人は、篤信者と共に本隆寺再建を誓われ、万治元年(1658)に本堂並び祖師堂などが開堂することになります。その後、この本堂は度重なる大火災を免れ、今日においては京都十六本山の中で最も古い木造建築となります。
 足掛け8年にもわたる大改修を終え、367年前の建立当初の厳かな本堂が現代に蘇りました。多くの方々に総本山本隆寺へぜひとも参拝していただきたいと存じます。合掌

お知らせ

2024/07/19
大改修工事進捗状況」を更新しました。
2024/07/10
宗門活動報告に「総本山本隆寺 本堂開堂開眼法要」動画を掲載しました。
2024/03/07
ミニ法話に「八つの心構え」を掲載しました。
2024/02/08
ミニ法話に「水のように」を掲載しました。
2024/01/10
ミニ法話に「継続は力なり」を更新しました。
2023/12/01
ミニ法話に「子孫からも学ぶ」を掲載しました。
2023/11/07
ミニ法話に「はぐくむ」を掲載しました。
2023/10/05
ミニ法話に「苦楽共に」を掲載しました。
2023/09/06
ミニ法話に「相談事」を掲載しました。

本隆寺本堂・祖師堂が国指定重要文化財に

法華宗真門流の総本山 本隆寺は京都西陣にあります。

総本山本隆寺は京都の閑静な住宅街の中にあります。この場所は応仁の乱当時、西軍が陣を置いていた事から西陣と呼ばれるようになり織物の街へと変遷してきました。

時代は移り変わり現在の西陣は、昔ほどにぎやかに織機の音はせず大きな通りには、お洒落なお店が立ち並び華やかになってきましたが、本隆寺のある紋屋町に足を踏み入れるとそこには、まだまだ古き良き西陣らしい雰囲気が残っています。

そんな中にあるこの本隆寺は室町時代に開かれた法華宗真門流の総本山で、『不焼寺』(やけずのてら)とも呼ばれ、子供の夜泣きを止めると言われる「夜泣き止めの松」等が有名です。

夜泣き止め松

夜泣き止め松

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