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「お寺の門はいつもオープン」

記事:布教師 舟積法宏

 お寺のイメージとは、お坊さんのイメージとはどのようなものでしょうか? お葬式、法事の時にお経を読む場所、お経を読んでいる人?!でしょうか。現在、巷では葬式坊主などと言われ、批判されたりしますが、本当はそうではありません。

 その昔、お寺は、地域の小さな役所であり、小さな裁判所であり、小さな教育の場であり、地域の方々の心のよりどころと必要とされていました。お坊さんは、1人の人が生まれた時から、その人の最後を送る時まで寄り添っていました。現在は、役所や学校など色々な環境が整い、お寺の必要とされるかたちも、先に記したかたちとは変わってきました。

 しかし、お寺の役割、お坊さんの役割は、その昔から何ひとつ変わっていません。例えば、お寺では、ある子が生まれる前、その子のご家族と共に「無事に生まれますように」と安産を願い。その子が無事生まれると「無事に育ちます様に」と願います。その子が学校や職に就く時には「無事に思うところに入れます様に」と願います。その子が結婚する時は「2人の幸せなこれからを」願います。その子が体調を崩すと「早く健康になりますように」と願います。その子が人生の最後を迎えた時には、ご家族と共に、手を合わせてお送り致します。

 お寺とは、生まれる前から、その人生の最後まで、いつも一緒なのです。お寺では、お葬式をしますが、結婚式もします。仏前結婚と言いまして、荘厳で素晴らしい結婚式です。また、先祖供養をしますが、お子さんの七五三などの御祝い事も行います。その他にも色んなご相談を聞き、一緒に考えてもいきます。お寺は、法事だけの場所、僧侶はお経を読むだけの存在ではないのです。

 お寺の敷居は、決して高いものではありません。南無妙法蓮華経のお題目のお寺を、どうぞお参り下さい。仏様はお経の中で教えて下さっております。仏様は常に私達に救いの手をさしのべておられます。お寺に、僧侶に接して頂くと生きるヒントが見つかったり、心のモヤモヤがとれる事が、必ずあるはずです。

 法華経・お題目はたくさんある仏様の教えの中でも、最も尊い教えです。一緒にお題目を信じ、唱え歩んで参りましょう。 どうぞお寺にお越しください。

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