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「お葬式は何故行うのか」

記事:布教師 山路諦淳

  「お葬式ってしなくてもいいですか?」という問いかけをされることがございます。若い方から尋ねられることが多いようです。 お葬式には「葬儀・告別式」と、2つの儀式がありますが「葬儀」ではなく「告別式」のみを行う方も少なからずいらっしゃるようです。 経済的な事情などもあり、僧侶を呼べず親族のみでお別れ会として見送ることもあるでしょう。

  お葬式は枕経、納棺、お通夜、葬儀・告別式、骨上げ、そして中陰の流れです。近頃は時間の制約もあり、葬儀と告別式を同時に勤める場合が多いです。 また骨上げ、初七日法要も葬儀告別式中にお願いします、という申し出をされることがありますが、一般的には御骨が火葬場から戻り次第骨上げ、初七日法要を勤めます。

  ではなぜお葬式を行うのか、もっと言えばお葬式が必要なのか。 葬式の流れの中で一番大切なのは「葬儀式」です。この「葬儀式」の中で法華宗では「引導文」という文章を故人に対して読み上げます。 その中で故人に対し「あなたは亡くなったのですよ。この人間世界に留まることなくお釈迦様がいらっしゃる世界、すなわち霊山浄土に向かわなければなりませんよ」という引導を渡す儀式が「葬儀式」なのです。このことをしっかりと故人に伝えないと行き先も分からずどうすればよいのか迷ってしまいます。

  日蓮大聖人は松野殿御返事に
「人はみな死を免れることは出来ず必ず黄泉の旅に赴かなければならない。その冥途の旅は真っ暗闇で行く途を照らす灯もない。この冥途の旅は誰も一緒に行ってくれる人もいない」
と言われますように故人は暗闇とした中を一人で向かうわけです。

  このことを踏まえますとお葬式は必要であり遺族が勤めなければならない儀式なのです。近頃は終活といって自身の最後を無事平穏に迎えられるよう生前に色々準備される方もいらっしゃいます。僧侶による葬儀式の引導、さらに遺された御家族による心からの南無妙法蓮華経の唱題読誦の功徳によって無事に仏様の世界に送って差し上げる葬式という心の準備を行いましょう。

南無妙法蓮華経

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