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『鬼子母神(きしもじん)』

記事:布教師 廣瀬 行宣

鬼子母神は、インドの神で日本においてもその信仰は有名であります。

もともと鬼子母神はインドにて多くの子供を持っておりましたが、巷に出ては人間の子供をさらい命を奪っていました。そこでお釈迦様がこの悪事を憂いて鬼子母神の愛子を隠されたところ、鬼子母神は嘆き悲しみお釈迦様の元に来て我が子のことを尋ねました。
お釈迦様が「世間の者達には一子或は三人五人しか子供がいない、にもかかわらずあなたは多くの子供を持っているのですから一人の子供がいなくなっても大したことではないでしょう」と告げられたところ、鬼子母神は今まで犯してきた罪に気づき、お釈迦様に帰依して法華経の行者を守る事を誓い法華経の守護神となり今日尊崇されています。

しかし、ここで注意しなければならないのは、法華経の行者を守るという点です。つまり、お題目を唱える者は誰でも守られるということではありません。
法華経を信仰する中に色分けされていることにお気づきでしょうか。
法華経をそしる人を謗者といいます。その次に、お題目の家に生まれてきたから、あるいはその家に嫁いできたからという理由でお題目を唱えている人を縁者といい大多数の人がこの中に含まれています。さらに本当に信心を持ってお題目を唱える人を信者。最後に、聞法によって歓びを持ち、人に伝えていこうとする人を行者と呼んでいます。

つまり、法華経の行者とは、お題目を唱える人のことではなく、お釈迦様や日蓮聖人のお手伝いをする人のことをいうのであります。お経本の勧請文の中には、行者擁護の鬼子母神、十羅刹女と記してあるように、お題目を弘めようとする人には命をも脅かす難が振りかかるので、その時は、お助けしますという意味があるのです。決してお題目を唱えれば自分たちの願いを叶えて下さると捉えないで下さい。しかし、一方では必ず守って下さる事も事実です。

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