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「バレーボールから始まった話」

記事:布教師 堀雅博

 私の子供は小学校の二年生頃より、スポーツ少年団でバレーボールをしています。一年生の頃はころころとした体型で、運動会の徒競走を見た時に、私の遺伝子をしっかりと受け継いだような遅い走りをしていました。それが今では選抜のリレーに出るほど速くなり、“お母さんに似て良かった。”と娘に言われました。私はバレーを通じて鍛えられたからだと思います。

 このバレーボールに誘ってくれたのが檀家さんのお子さんです。チームには他にも檀家さんのお子さんがいました。 子供の活動を育成会という立場で応援するとともに他の子どもや親との繋がりが増えました。その結果、夏休みに行っているお経練習、お寺参りへの参加、地域の錬成道場という子どもの一日佛道修行への参加など、大いに影響がありました。良い縁に感謝しています。子ども達にとりましても、佛様と縁が結べたことは良かったと思います。

 前述の檀家さんから聞いた話ですが、バレーの県大会予選の前に、お佛壇に「県大会に行けますように。」という、お願いの紙が置いてあったそうです。佛様にお願いするということが正しいかどうかは置いておきまして、大人でもお佛壇にお参りすることが減ってきた昨今、子どもが佛様にお参りしてくれた事を嬉しく思いました。

 家庭環境で、元々お佛壇にお参りする習慣があったのか、バレーボールの縁でお参りする気持ちになったのかは分かりませんが、佛様を信じることは信仰の始まりです。 信仰とは、まずは佛様の存在を信じる事です。そして、知識や理屈から納得したからとか、良いことがあった見返り、といった気持ちから信じるのではなく、佛様に感謝する気持ちで信じることが大切です。

 家庭におきましては、お父さん、お母さんが、お佛檀にお参りする姿をお子さんにお見せし、家族みんなで、佛様、御先祖様に感謝のお題目をお唱えしてほしいと思います。

 『法華題目鈔』
「それ仏道に入る根本は信をもて本とす。五十二位の中には十信を本とす。十信の位には信心初也。たとひさとりなけれども信心あらん者は鈍根も正見の者也。たとひさとりあれども信心なき者は誹謗闡提(ひぼうせんだい)の者也。」

南無妙法蓮華経

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